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2021年11月13日土曜日

阿寒湖への旅 2度と行かないホテル・ラビスタ阿寒川



 去年3月にアルジェリアへの団体旅行に加わって以来、海外ツアーをしていない。もちろん、コロナパンデミックで海外ツアー自体が消滅しているのだから仕方ないとしても旅をすることは好きなので、北海道内や日本国内への旅は続けている。
 今月は道東に2泊3日の旅をしてきた。1泊目は「ラビスタ阿寒川」に、2泊目はいつもの帯広「北海道ホテル」で過ごした。北海道ホテルはもう10回近くは泊まっていると思う。
 ラビスタ阿寒川は初めてで、ある程度期待していたので、そのあまりのお粗末さにはショックを受けた。
 阿寒湖の湖畔のホテルはどれも魅力はない。阿寒湖の温泉街が衰退して、「みすぼらしくなってしまった」のは、湖畔のどの温泉ホテルにも魅力がないからである。昔はそれなりのホテルがあったのだけれども、今現在は三流どころのホテルばかりである。
 そんな中、比較的新しく、湖畔の温泉街から離れた場所にできたこの「ラビスタ阿寒川」は気になっていたホテルだった。一度泊まってみたいと以前から思っていたので、今回、「浦幌道の駅で鮭トバ」を買いに出かける機会を捕らえて宿泊することにしたのである。
 温泉自体は良かった。川沿いの静かなロケーションも良かった。部屋の造りも文句の付けようもないしっかりしたものだった。しかし、なんといっても、食事が最低であり、ついでに言えば従業員の態度も平均以下だった。

 ヤフートラベルを使ってホテルに予約を入れたのだけれども、そこの口コミには、今改めて見ると、こうしたものがあった。以下は全てヤフートラベルのサイトに載っている口コミから引用する。


⚫️ 2021/09/06
高齢の両親と一緒に宿泊するため、スイートの部屋を予約しました。コロナの関係もあり、数年ぶりに両親と出かけるため、少しでも快適に過ごしてもらおうとこちらのホテルを予約し、宿泊を楽しみにしていました。この部屋を予約する際、何度も確認し、川側の部屋の画像しかでてきませんでしたのでまさか森側(駐車場が見える部屋)だとは思いませんでした。
部屋に入った途端、川など何も見えず、駐車場しか見えず悲しくなりました。両親にも謝りました。フロントに確認したところ、「一休さんを通すとこの部屋なんですよね。」の一点張り。
予約時の私自身のミスだと言わんばかりの対応でしたが、予約サイトは何度見ても森側の部屋の画像はありませんでした。遅ればせながら宿泊している部屋で予約確認のメールを見たところ、そこには川側の部屋ではないと細かい小さな字で書いてありました。予約時にきちんと「眺望なし」「森側」などと明記すべきです。

⚫️ 2021/08/25
オープン直後に利用して、今回はリピート。前回は、部屋付きの檜ぶろの香りや、サービスの良さ、部屋で自分で引くコーヒーなど、天候は豪雨ながらそれなりの風情もあり感動したが、それから時間がたち、明らかにメンテをさぼった結果として黒ずんだりみどりのカビがみられる檜ぶろ、明らかにマニュアルを読んでいるかのような従業員の説明や、鍋が煮詰まってしまいそうになってもIHの火力の調節を行わずこちらが自分で行うことになったこと、食事には特段の独創性はなく刺身も作り置き感があるなど、人的にも物的にもサービスの質の低下が著しいと感じました。共立のラビスタは高級ラインとして導入直後は質へのコミットが感じられたのですが、こちらも同様に大ホテルチェーンの陳腐な一律サービスになってしまっていると感じたのは残念でした。阿寒川は立地が最高なので今一度共立全体として、各施設のポジショニングの見直しを求めたいと思います。 

⚫️ 2021/08/17
17時頃チェックインした私に食事は17:30か20:00のどちらかになると言われました。17:30は早過ぎるし20時は遅過ぎると言うと、それが当館のやり方なのでとか、予約されたサイトにも書いてあるとのこと。後で隅々まで見たらありましたが、パッと見にはわからない記載。高級宿ならもう少し客の要望に寄り添って欲しいものです。他にもまったく掃除されていない部屋のブラインド等色々ありますが、私は絶対に再訪はしません。

⚫️ 2020/08/08
初めての宿泊です。部屋は川側でロケーション・温泉は良かったが夕食も朝食もハイクラスとは思えない程の質の悪さでがっかりしました。好みを選択するメニューは不可解。
食事会場は騒がしい。タオルは薄くてヨレヨレ。アイスやカツゲンのサービスよりも食事内容のレベルアップを望みます。何故クチコミ評価が高いのか不思議です。


 ということで、以下は私がヤフートラベルの口コミ欄に、今日、投稿したものである。
 口コミは、「審査」のうえで載るということなので、私の投稿はヤフートラベルのサイトに載らない可能性は十分にある。

⚫️ 風呂は良かった、部屋も良かった、食事はダメで従業員もダメ、だから「平均3点」などと評価することに意味があるだろうか? ラビスタ阿寒川は、風呂や部屋やロケーションは素晴らしい。しかし、食事はお粗末の一言に尽きるし、従業員の誰もが無愛想で親切心などひとかけらもないと言えるだろう。だから、評価は「1」以外ではありえないし、2度とは行かない。夕食の鍋は、普通の家庭でやっているであろう鍋よりもはるかに質の低いもので、どうして「高級そうなホテル」にやってきて、こんな貧しいものを食べさせられなくてはならないのかと、悲しくなってくるものだった。「肉」は、とても薄い二切れの小さなもの。その二切れを合わせても名刺サイズにすらならないし、名刺のように薄いものだった。これを名付けて、
「道産牛焼きしゃぶ 神居牛 千切り野菜 特製ソース」と献立詞書に堂々と書かれているのだから笑うしかなかった。
 夕食のメインは、北寄カレー、ビーフカレー、ラクレットカレー、雑炊、からどれか一つを選ぶといったものだった。何が悲しくて山奥の温泉ホテルにきてカレーや雑炊を最後に食べなくてはならないのだろうかと思った。雑炊を選んだけれども、もちろん、何の感想も持てるような品物ではなかった。ただただ、ため息しか出ない物悲しい食事だった。
 食材をお粗末ににして経費を削減すればきっと儲かるのだろうな、とは思えた。これが共立リゾートという大会社の流儀なのだろうかと思った。
 食事時間が、5時半か8時の二者択一で、遅く来た客は全員有無を言わさず8時まで空腹に耐えなくならないということは、もし仮に夕食が美味しいものなら我慢することもできる。しかし、8時まで空腹に耐えて、安っぽい料理をだらしない間延びした給仕で食べさせられるのだとしたら、実際そうなのだが、これはもう拷問のようなものである。
 ということで、もちろん、ラビスタ阿寒川には2度と行かないし、もし友人知人がこのホテルを考えているのなら、全力を挙げて止めさせようとすることだろう。
 それにしても、このホテルの夕食を褒めている評者が大勢いるということには驚く。つまりは、人の料理に対する評価はひとそれぞれであり、あまり参考にはならないということなのだろう。


 さて、最低のホテルの話題はこれくらいにして、阿寒湖まで行って良かったことも記録しておこう。
 阿寒湖カムイコタンの店、「イチンゲの店」で素敵な紐タイの彫刻を見つけて買った。ネクタイはしないのだが、カラーのワイシャツを着ても首が寂しいのが気になっていた。昔、アンモナイト(実物)の紐タイを持っていたのだけれども、それ紛失してからは買うこともなかった。ところがあまりにも魅力的な彫り物だったので、その店で紐タイを買ったのだった。
 また阿寒湖に立ち寄ったら、もう2つ3つ、紐タイを買おうと思っている。
 掘った人は、瀧口健吾さんという和人とアイヌの間に生まれた男性で、少し話をした。観光センターに立ち寄ったとき、偶然この人の記事が載っているパンフレットを見つけたので一冊貰ってきた。