先日、苫小牧のイタリアレストランでディナーを取った。ディナーなので、ワインを飲みたいと思い、アルコールを飲むのなら運転して札幌に戻ることはできないので、このグランドホテルニュー王子の部屋を予約した。
さて、美味しい食事をして歩いてホテルに戻ると、ホテルの玄関先に3人の高校生らしき男子が、金属バットを玄関の歩道で振り回していた。他に2人の男子が歩道に座って話し込んでいる。どうやら高校野球部の合宿をこのホテルでやっているらしかった。しかし、その野球部の指導者も、ましてホテルの関係者も、ホテルの玄関先で金属バッドが振り回され、それに当たらないようにビクビクしながら宿泊客が出入りしなくてはならないということを、何とも思わない連中のようだった。高校生が思慮不足なのは致し方ない。しかし、高校の野球部の指導者は、そしてフロントからでも目に入っているであろうホテルマン達は、何の注意もしないのである。私は金属バッドに頭を打たれないように歩き、高校生のバッドが手からすっぽ抜けて飛んで来ないように祈りながらホテルのエントランスに入った。
野球部だけではなく、女子学生も大勢いたし(翌日の朝食会場)、エレベーターのドアが開くと飛び出してくる小柄な高校生と危うくぶつかりそうになったりした。総じて、高校生たちはホテルでのマナーなど全く知らないようだった。
繰り返すけれども、高校生がこんなものであることは驚かない。それを放置している大人達、なかんずく、このホテルの従業員達の、そして支配人の常識を疑わざるを得なかった。
苫小牧でここが「一番マトモなホテル」と言われている。
苫小牧という町が、どんなに「残念な町」であるのかは、この事象だけで十分に理解できる。
ただし、苫小牧には美味しいイタリアンの店が幾つもある。不思議なことに。