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2022年5月8日日曜日

富良野 旭川



 随分昔に、「人生の楽園」で紹介された、富良野のカフェレストラン・ハルカフェ
 いつか行こう行こう、と思っているうちに機会を失い(冬場は閉店していたりするものだから)、今日、やっと行くことができた。札幌を午前8時15分に出発し、三笠から森の中のクネクネする道路を走って富良野へ。2時間以上かかってやっと念願の店に行くことができた。
 そして「得意メニュー」の一つらしい、「富良野産和牛のラグーソースパスタ」(1980円)を頼んだ。もし、ノンアルコールビールがあればそれも頼んだのだけど、アルコールを一切置かないこの店は、ノンアルコールビールも置いてはいなかった。
 不味い、美味い、は、個人の味覚による判断であり、そうした主観的判断は「事実」とは呼べない。たとえば、「リンガーハット」の長崎ちゃんぽんを私は極めて不味い、と思っているけれども、全道各地のイオンモールにはリンガーハットが入っており、大勢の客がそれを美味いと言いながら食べている。つまりは、私の味覚と他の大勢の人の味覚は異なるのである。
 だから、これはあくまでも個人的感想。
 この富良野のカフェの「ラグーソースパスタ」は、近年稀に見る、目を見張るような不味さだった、私には。目を見張る、というか、目が醒めた、すっかり。
 これほど不味いものは、千歳市にある店(ドレモルタオ)のビーフストロガノフを食べたとき以来のことだった。このルタオの店は接客もいい加減だったし、ストロガノフは冷凍食品をただ解凍した(冷凍ストロガノフは横の店舗で売っていた)だけの、まだ十分には温まっていないような品物で、味も最低だった。店内の装飾は「オシャレ」で、食べ物を味わうよりはお喋りを楽しみたいという若い人々にとっては面白い店なのだろうけれども、ここではマトモな食事はできないのだと悟ったので、二度と行ってはいない。
 それと同じでこの富良野のカフェレストランも、テレビ番組では元東京フィル(?)の楽団員夫婦が世界を食べ歩いて、美味しいものを自分たちでも作ってみたくなり、夫の故郷の町にある実家の農機具小屋を改装してレストランを開いた、という触れ込みだったけれども、その夫婦がこのラグーパスタを少しでも美味しいと思っているのなら、私は全くこの二人にはついてはいけないので、もう二度とお邪魔はしないでおこうと思った。
 なるほど、グーグルマップでも「評価数」が極めて少ないのも理解できた。星は4つ以上あるけれども、行く人は少ないのだろう。このラグーパスタがこれほど魅力に乏しいのなら・美味しくないのなら・不味いのなら、後の全ての彼らの料理も推して知るべし、ということなのだろうから。

 富良野を出て、旭川に向かい、旭川市博物館(大雪アリーナの中にある)を見物してから、高砂台にある万葉温泉に入り、そこで食事をしてから札幌に戻ってきた。
 美味しい天国のような店に遭遇することもあれば、全く正反対の地獄のような店に遭遇することもある。
 ごく当たり前のことを再認識させられた今日の旅だった。