「3代目」開業50年で老朽化、「帝国ホテル東京」建て替えへ…周辺と一体的に再開発
3/16(火) 20:43 読売新聞
帝国ホテルが、東京・内幸町の「帝国ホテル東京」の建て替えを検討していることが16日、明らかになった。本館は開業から50年を経過して老朽化が進んでおり、参入が相次ぐ欧米の高級ホテルに対抗する。
関係者によると、本館と、隣接するタワー館を建て替える。完成時期や施設規模などの詳細を詰めており、早ければ月内にも発表する。完成は2030年以降になる見通しで、事業費は数千億円規模とみられる。
帝国ホテルの筆頭株主・三井不動産は、ホテル周辺で大規模な再開発を計画しており、複数の大型オフィスビルや商業施設と一体的に整備される見込みだ。
帝国ホテルは実業家・渋沢栄一が設立に携わり、初代本館は日本の迎賓館として1890年(明治23年)に開業。現在の本館は3代目となる。タワー館は1983年に完成し、ホテルと商業ビルが一体となった国内初の複合ビルとして知られる。