ルグラン軽井沢ホテル&リゾート |
ルグラン軽井沢ホテル&リゾートの展望台からの眺め 残念ながら浅間山の威容を眺めることはできなかった |
ルグラン軽井沢ホテル&リゾートでの朝食 |
ルグラン旧軽井沢での朝食 |
ルグラン旧軽井沢のレストラン |
先日、成田にあるイオンに入ったときに、そこにホテル・ショコラがあることに気づいた。
https://hotelchocolat.co.jp/
去年イギリスに行ったとき、チェスター(リバプールの南にある)という街で、ホテル・ショコラの店舗を偶然見つけ、何人かの旅の仲間と店に入り、チョコレートを買ったことを思い出した。
札幌では「マサール」というチョコレートショップに時々行くけれども、イギリスではこの店がいいと思う。イギリスには200店舗ほどあり、日本には、私の記憶が正しければ、つい最近まではイオンレイクタウンにしかなかったと思ったけれども、今では7店舗にまで増えていたらしい。
ホテル、ショコラ、である。ホテル、という名前が、私がこのチョコレート屋を気に入っている一番の理由なのかもしれない。ただし、商品も美味しい、そしてそれほど値段が高くはない。
hotelという言葉は、hospital, hospiceと同じ語源である。ラテン語での guest という意味の言葉から生まれたものである。
我々人間は、guestとしてこの世界にやってきた。しばらくそこで過ごし、やがて消えてゆくguestである。
guestが世話になるのが、病んだ場合はhospitalであり、死を迎えた場合はhospiceであり、そして休息して死を想うのが(想わなくても構わないけれども)hotelである。
hotel という言葉は、今の私には、やがて死んでゆく人間がそこで優しい気持ちで人生を振り返る場所、ということになる。
これも先日のこと。
軽井沢にある「ルグラン軽井沢ホテル&リゾート」に泊まってきた。
https://www.legrand-karuizawaresort.jp/
風呂に入るためにホテル内のスパに向かって歩いていると、ホテルの廊下を、バスローブを着て歩いている若いカップルがいた。
ところで、私も不案内で自信がないのだけれども、ホテルの通路を・公共の通路を、バスローブで歩くというのは礼儀作法に適っているとはいえないのではないだろうか。
普通、バスローブの下には何も付けない、何も着ていない、はずである。
随分高い(料金の)ホテルなのだけれども、若いカップルがとても多かった。ホテルの駐車場には、ベンツ、BMW、アルファロメオに...私の知らない高級外車が多く並んでいた。
実は紐ビキニのままで歩き回っている若い女性までいて....もちろん、それは「通路」ではなくて、プールに隣り合って「臨んでいる」随分と立派な休憩室でのことだけれども......。
夏の避暑地のリゾートホテルなのだから、そうした「風景」は当たり前のことなのだろう。
つい先日62歳になった私は(泊まったのは2020年の夏)、この齢になって、その場で、やっと「はたと気づいた」のである。
つまり、ホテルに何を求めるかは、年齢によっても、そして個人によっても、異なっているし、また異なっていていいのである、と。
62歳になると、そして殆どの場合、登山仲間や、海外ツアー旅行で親しくなった友人たちと旅行をしていると、もう何か
「人生の終着駅のティールームで
最後の列車(死)に乗るまでのつかのまの時間を
あれこれと昔話をして楽しんでいる」
ような気分になっている。
しかし、もうこのルグラン軽井沢リゾートに行くことはないと思う。このホテルは値段が高いので、朝食付きだけのプラン、つまり、夕食を付けないプランで私は泊まった。
ホテルに到着して、部屋の中であれこれ説明を従業員から受けたときに、こう言われたのである。
「明日の朝食は混んでいまして、お客様に朝食を御提供できる時間は、9時半か10時かのいずれかになりますが、どちらになさいますか?」と。
唖然としてしまった。朝食が9時半か10時でなければ提供できないという。
しかし、考えてみれば、夕食をホテルで取らない安いプランで来ているような客である私のような者に対しては、威丈高に(?)このような「塩対応」をすることは当然なのだろう。
夜の食事は、中軽井沢駅前の「アラガール」でカレーを食べることに決めていた。
翌日、9時半から朝食を取った。プラスチック手袋を使って、ビュッフェ形式で。
美味しい朝食だったのだけれども、10時17分になって従業員がやってきて、もう料理を取ることができなくなりますという意味のことを伝えてきた。9時半にレストランに入り、ビュッフェなのであれこれ自分で料理を更に取り揃えるのに20分ほどはかかった。つまり、実質は30分もしないで、リゾートホテルでの朝食は打ち切り、ということだった。
『すき屋』や『吉野家』で食べるのなら30分は十分だろう。しかし、そこはリゾートホテルである。ゆっくりと話をしながら「優雅に(?)」朝食をとることはできないリゾートホテルなのである。急いでコーヒーを飲み干し、追い立てられるようにして(いや、実際に追い立てられて)食堂を後にした。
翌日、9時半から朝食を取った。プラスチック手袋を使って、ビュッフェ形式で。
美味しい朝食だったのだけれども、10時17分になって従業員がやってきて、もう料理を取ることができなくなりますという意味のことを伝えてきた。9時半にレストランに入り、ビュッフェなのであれこれ自分で料理を更に取り揃えるのに20分ほどはかかった。つまり、実質は30分もしないで、リゾートホテルでの朝食は打ち切り、ということだった。
『すき屋』や『吉野家』で食べるのなら30分は十分だろう。しかし、そこはリゾートホテルである。ゆっくりと話をしながら「優雅に(?)」朝食をとることはできないリゾートホテルなのである。急いでコーヒーを飲み干し、追い立てられるようにして(いや、実際に追い立てられて)食堂を後にした。
この朝食ビュッフェを給餌していたのは(皿を下げていたのは)、高校生のバイトのような女性たちで、ブスッとした顔で何も言わずに、フォークとナイフを置いてあるまだ食べている途中の料理が載った皿を取り下げていっていた。唖然として何も言えない、というよりは、呆れてしまって何も言う気にはなれなかった。
そうそう、このホテルに泊まった夜はひどい嵐で、雷が続き、ホテルの中は停電になった。ところが何も案内はない、もちろん放送もない。部屋に電気がなくなり、不安に駆られた宿泊客が10数人ロビーに出てきた。貧弱な非常灯が点いていて、廊下を歩くことはできた。数分で電力は回復し、明かりが戻ったので、ロビーに集まった人たちも部屋に戻っていった。しかし、この間、放送もなければホテルの従業員が顔を出して説明することもなかった。
私の評価では、ここはダメホテルである。
ところが、これも先日、同じ系列の「ルグラン軽井沢」に一泊したのだけれども(この時は夕食朝食付きで)、こちらのホテルは実に感じの良い快適なホテルだった。
同じ系列のホテルなのに、しかも同じく軽井沢にあるというのに、ここまで快適さが異なることには驚いた。
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