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2022年4月4日月曜日

悪魔の朝日新聞と寺島実郎 悪魔のロシア人

ロシア批判のはずが日本批判の不思議 イスラム思想研究者・飯山陽
2022/4/3 10:00 産経新聞
 国連憲章は「武力による威嚇又は武力の行使」によって国の領土保全や政治的独立を脅かすことを禁じる。その国連の安保理常任理事国であるロシアがウクライナに軍事侵攻した。
 国家には永続的な政策や地政学的方向性があるわけではないし、常に想定通りルールに従って動くわけでもない。わずか短期間のうちに変わるはずのなかったものが変わり、不可能が可能になることを私たちは確かに目撃した。今私たちが向き合うべきは、国際社会のルールが破壊され、これまでの世界の前提が維持されないことが明らかになった、という深淵(しんえん)なる事実である。
 ところが朝日新聞は違う。3月3日付朝刊の天声人語では、国連総会で多くの国から非難され孤立したロシアについて「戦前の満州事変のあと、日本の立場もかくのごときものだったか」と戦前の日本になぞらえ、「満州事変から泥沼の日中戦争へと、破滅の道を進んだのが日本の歴史」と批判した。
 3月2日付朝刊には日本総合研究所会長で多摩大学学長でもある寺島実郎氏の「日本がプーチン氏を増長させた面もあることを指摘しておきます」うんぬんというインタビューを掲載した。いわく、安倍晋三元首相が2014(平成26)年のロシア・ソチ五輪開会式に参加したことや平成28年にプーチン大統領を山口県に招いたことが「(ロシアが)むき出しの力を行使することを結果として後押し」したらしい。
 自由主義的世界秩序を旨とする民主主義国家として、日本が今批判すべきはロシアであるはずだ。ロシアの東の隣国は日本である。今日のウクライナは明日の日本という危機感は、国防を考える前提として必要不可欠であろう。
 ところが朝日は論点をすり替え、この問題を日本批判に転じようとする。ウクライナでは多くの無辜(むこ)の一般人がロシア軍に殺害されているというのに、それを「利用」して自らのイデオロギーがさも正しいかのように主張するのは人道にもとる行為だ。
 ロシアに向けられるべき批判の数%でもいいから日本に向けさせようなどという策略は品性下劣極まりない。反日イデオロギーは日本人の目から事実を隠すための煙幕だ。日本人の意識がかような煙幕に覆われたままでは日本の領土も主権も危うい。なにしろロシアは日本の隣国なのだから。
【プロフィル】飯山陽
いいやま・あかり 昭和51年、東京都生まれ。イスラム思想研究者。上智大文学部卒、東大大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。著書に『エジプトの空の下』など。




ウクライナ奪還の街で「280人埋葬、全員が後頭部撃たれた」…ロシア軍による戦争犯罪の可能性
2022/04/03 23:14 読売新聞
【ロンドン=深沢亮爾】ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は2日、自国への侵攻を続けるロシア軍から、首都キーウ(キエフ)があるキーウ州全域を奪還したと明らかにした。AFP通信などによると、解放されたキーウ近郊ブチャでは、民間人とみられる多数の遺体が確認された。露軍は首都周辺から撤退する一方、東部や南部の制圧を目標として攻撃を強めている。
 マリャル氏は自身のSNSで、キーウ北西に位置するブチャ、イルピン、ホストメリの地名を挙げ、「侵略者から解放した」と表明した。
 人口約4万人のブチャは露軍が猛攻をかけた後、約1か月間、占拠されていた。ブチャの市長はAFPの取材に、「街中に遺体が散乱している。少なくとも約280人を集団墓地に埋葬した。女性や子どもも含まれ、全員が後頭部を撃たれていた」と述べた。
 遺体の多くは、武器を持っていないことを示す白い布を身に着けていたという。現地入りした英BBCも、路上などで約20人の遺体を確認した。後ろ手に縛られた複数の遺体の映像も報じた。
 戦闘員ではない民間人の殺害は、「人道に対する罪」に該当する。露軍の地上部隊が、制圧した地域で戦争犯罪を繰り返していた可能性が浮上した。
 露国防省は3日、公式SNSで、ブチャに関する報道について「偽情報だ」と主張し、関与を否定した。
 露軍部隊がキーウ州から撤退したことに関し、米政策研究機関「戦争研究所」は、「キーウなど主要都市を攻略する当初作戦が失敗し、修正した結果だ」と分析した。
 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2日のビデオメッセージで、ロシアが東部のドネツク、ルハンスク(ルガンスク)両州全域と南部の「占拠」を目指していると指摘し、「防衛のため、あらゆ(以下有料記事)