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2022年4月20日水曜日

上砂川町 ラーメンだるまや

 




 上砂川町の「ラーメンだるまや」。
 最近、富良野づいていて、高速経由で行くときは上砂川町のこのラーメン屋に寄っている。街中をエゾシカが何頭も(何十頭も?)闊歩している田舎町で、そこにある昔からのラーメン屋。以前は親父さんがやっていたらしいが(恐らく他界してしまって)、今は女将さんと息子が二人でやっている。
 この女将さんが、客の前でも平気で息子を叱りつける。とはいっても、それが「常態」のようで、剣呑な雰囲気はない。そして「ヒグマのように」大きくて太ったこの息子は、母親に反抗するでもなく、かといって気が小さいようでもなく、ごく自然に母親のガミガミを受け流している。不思議で小さなラーメン屋である。
 クチコミでは、先代のラーメンの方が美味しくて今のは味が落ちた、とあるけれども、その「今の」でも十分に美味しい。店と家はドア一枚で繋がっていて、そのドアが空いていると、どうやら居間か寝室らしいのだけれども乱雑な部屋を見ることができる。こうして、何十年にも渡って、恐らく炭鉱で活気があった時代から続いている、昭和の忘れ形見のような不思議なラーメン屋が今も上砂川町にはある。
 常連たちの話に耳を傾けながら(というか勝手に盗み聞きしながら)、美味しいラーメンを食べるのも一興である。