できるだけ「イタリアもの」で統一したいという店主の気持ちは理解できる。
だから、ノンアルコールビールは、日本のものではなく、ビッラ・モレッティのものを置くのも理解できる。ちなみにこのイタリアのビールメーカーは、今はハイネケンの子会社となっている。しかし、ビールは、ノンアルを含めて、移動による振動と時間の経過による変質によって味が急激に落ちるものである。きっとイタリアで飲めば美味しいのであろうこのビッラ・モレッティのノンアルも、日本で飲むときには味はすっかり落ちてしまっていて、正直、不味い。ギネスを日本で飲めば不味く、アイルランドやイギリスで飲めば美味しいのと同じことである。
プッタネスカは美味しかったし、二度目のフランボワーズのソルベもとても美味しかった。
近日中に、ランチのコース料理をここに食べに行く予定で予約を取った。
最近照明器具を変えたようで、お洒落になっていた。店の人に良くなったね、と言うと、
「でも誇りが目立って、掃除するのが大変なんですよ」
と応えてくれた。掃除は大変なのだろうけれども、以前の古めかしいものよりは美しい。